看護師が小児科勤務をする場合に大切にすべきことは、対象患者が子供であることを常に意識するということです。病院での治療は、苦しかったり、痛かったりすることがほとんどです。しかし、体が小さい子供は、治療の負担が大きいため、身体への配慮は欠かせません。
また、子供の看護では、精神面においてもきめ細かい配慮を心掛ける必要があります。しかも、子供は治療中もどんどん成長していきます。心身ともに健やかな発達を促すためには、小児科ナースは時として、保育士の役割もしなければなりません。病気やケガのみを診るのではなく、その子自身をしっかりと見守ることが重要です。
それから、小児科ナースは、患者の家族のサポートも丁寧に行わければなりません。病気やケ怪我の説明は、小児科の場合本人ではなく家族にすることが多くなります。特に、自分で判断が難しい小さな子供の場合は、保護者にかかる負担が非常に大きくなります。そのため、保護者の気持ちに寄り添う姿勢も必要です。
入院が必要な場合だと、家族は仕事を休んだり、家庭を守ることが困難になってしまうこともありますが、そうなると、両親だけでなく、患者に兄妹がいる場合は、その子たちにも影響が出てくる可能性もあります。子供の病気や怪我がきっかけで家族が崩壊しないように、看護師は家族の様子にも気を配ってサポートをしなければなりません。ですから、小児科ナースを目指す場合は、看護スキルと併せて、患者やその家族と密なコミュニケーションを取れるスキルも求められます。
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